リサイクル市場動向

市場動向~2019年12月の非鉄スクラップ

2019年12月28日

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このコーナーでは、リバーグループと取引先の各市場の関係者にご協力いただき、リサイクル市場の生の声をお伝えします。

非鉄スクラップ

米中貿易協議の第一段階合意達成を受け、需要拡大期待が高まったことで銅相場を押し上げたが見通しは不確定である。米国経済統計が発表され米経済の堅調さが示された。さらに中国の経済統計にも改善が見られたことで、需要が引き締まる(需要が増えダブつきが減る)可能性が高まった。

12月に数回、中国政府による輸入ライセンスが公示されたが、数量は60%以上減った。それでも中国では年内はライセンス枠が余っているため、輸入業者はライセンス代を下げてオファーし始めた。相場上昇局面ではあるものの、相場に見合った値上げというよりライセンス代が下がった分、値段に反映させている。

国際価格動向の影響により、国内銅建値は、5月以来の高値水準を回復しているが買い手は集荷に苦慮しておらず、メーカーの需要の弱さから余剰となっている所が多い。その結果、銅線の余剰感が出て市中価格は割安になっているが、問屋は販売できる量が限られている為、積極的には購入できないでいる。来年1月~3月のメーカー購買意欲が回復する可能性は低く、荷余り感は払拭できずに長期化もありえるだろう。

以上、非鉄価格全般については、上げ下げ両方の要因が揉みあう状況にあると言える。

(非鉄担当 鈴徳 茂木章弘)

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