リサイクル市場動向

市場動向~2019年9月の鉄スクラップ

2019年10月01日

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このコーナーでは、リバーグループと取引先の各市場の関係者にご協力いただき、リサイクル市場の生の声をお伝えします。

鉄スクラップ

<国内>
関東国内スクラップ相場は弱含み(=下落傾向)で推移した。台風被害から復旧を待つ電炉メーカーもあり、南関東では荷制限(=スクラップの受入の制限)も見られたものの、北関東では炉休明けしたメーカーがスクラップ荷受けを再開するなどして荷制限は緩和された。また、今月は連休を終えて生産ピークアウト(=頂点に達して減少に転ずる)し、スクラップ需要は緩い(=あまり多くはない)状況が続くものと思われる。一方でスクラップ業者は出荷を進めてきたために多くの在庫を持たず、発生量も低調な事から需要が上向けば相場が下げ止まる可能性も出てくる。

<海外>

米中貿易摩擦による世界的な景気減速懸念が各種工業製品の需要を縮小させ、原料としての鉄の需要が減退していることから日本やトルコの粗鋼生産量は前年比割れとなっている。そのような中でも、中国やインド、ベトナムなどは前年比増となっており、これらの国で生産された余剰鋼材や半製品が安値で流通し、鉄の需要の減退を一層加速させているという状況にある。

全般的に、鉄スクラップ相場は世界的な景気減速懸念の影響により国内需要減少、海外の鋼材や半製品価格の下落など製品環境が悪化しているため軟調感が消えない状況にある。

(鉄担当 鈴徳 鈴木隆幸)

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