リサイクル市場動向

市場動向~2018年12月の鉄、非鉄

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このコーナーでは、リバーグループと取引先の各市場の関係者にご協力いただき、リサイクル市場の生の声をお伝えします。

鉄スクラップ

海外市場に少し不安要素はあるが、国内市場は比較的安定している。

<国内>
足元の電気炉メーカーは、目立った値動きも無く様子見となっている。全般的に鉄スクラップは好調に入荷しており、通例であれば連休前から集荷のピーク時期になるが、既に各電気炉メーカーは在庫過多の状況にあることから12月の集荷のピークは連休明けの今週になるものと予想される。

<海外>
海外では、中国国内の鉄鋼製品・半製品の急落を受けて不安定な状況となっている。さらにベトナム政府が環境汚染対策で鉄スクラップの輸入禁止を検討中とのニュースが報じられた。日本にとってはスクラップ輸出の主要相手国となるため、その後の動向が注視されるところである。その他、足元の海外状況を鑑みると弱含みながら様子見推移と予想される。

(鉄担当:鈴徳 鈴木隆幸)

非鉄スクラップ

非鉄の相場動向は材料を欠く展開が続いているため、米中間貿易戦争や英国のEU離脱問題の行方などにも注目が集まっている。中国通信大手のファーウェイCFO逮捕以来、米中関係の緊張感が下押し圧力となった。中国商務省は米国との貿易協議に関し、エネルギーや自動車分野でも米産品の輸入拡大方針を表明したことで投資家心理がやや改善しプラス材料もあったが、売り優勢の状況は変わらず急落した。
12 月中旬で中国への非鉄スクラップ輸出が終わり、国内処理する業者と撤退を決めた業者とに分かれた。競争が激化していた市中環境も一変し、先行き不透明のため値段の提示も出来ない業者が増えている。
アジア諸国から値段の提示が取れず、国内処理でのコスト計算もはっきりしない状態が続き、大幅な下げアナウンスもあり年内は手探り状態が続きそうだが、年明けに好転してくれる事を期待している。

(非鉄担当 鈴徳 茂木章弘)

木材チップ

(1)関東地区:大口ユーザーである大型ボイラーが、受入れる燃料チップの品質基準を上げていることもあり、最近の故障が少なく、安定的にチップが消費されている。パーティクルボードメーカーも順調に稼働しており、関東地区はチップの需給バランスが良い状態である。

(2)関西地区:本年6月に発生した大阪北部地震、7月の中国地区を襲った集中豪雨、9月の関西地区を襲った台風等の災害によりリサイクルチップの供給量が増加している。一方ボードメーカーの生産トラブル、大型ボイラーの故障により消費量が落ち供給過多の状況となっている。この傾向は来年半ばまで継続する見込みである。

(3)その他地域:木材チップの発生と消費量は、ほぼバランスがとれている。

(木くず担当 日本ノボパン工業 大槻昭)

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