リサイクル市場動向

市場動向~2019年2月の鉄、非鉄、セメント

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このコーナーでは、リバーグループと取引先の各市場の関係者にご協力いただき、リサイクル市場の生の声をお伝えします。

鉄スクラップ

国内、海外輸出ともに、多少の変動はありますが、スクラップの引取りに大きな影響をもたらすことはないものと思われます。

<国内>
連休操業明けの各社の鉄スクラップの集荷状況はまちまちであったものの、直近の輸出価格上昇により先高の様相が一気に強まった事で価格が続伸している。南関東の電気炉メーカーでは在庫補填を必要とするメーカーが多く、船積み業者との集荷競争が過熱しており、週明けより独自の値上げや個別対応等で入荷促進をするメーカーが見られた。足元では、粗鋼需要面は堅調ながらも、一部メーカーが設備トラブルで操業休止するなどメーカー需要は減少する見込み。

<海外>
足元の輸出は堅調に推移しているものの、一部の韓国電気炉メーカーが今月半ばより配船を中断することもあり、成約済みの輸出スクラップの集荷が落ち着き、再び国内に荷余り感が生じる公算が大きい。今後の船積み出荷は現状より落ち込む見通しが強い為、船積みの動向には注意すべきと考える。

(鉄担当:鈴徳 鈴木隆幸)

非鉄スクラップ

ブラジル資源大手ヴァーレの所有する鉱山がダム決壊事故で操業停止となったことから、非鉄相場の上昇につながっている。また、メキシコ国境の壁建設をめぐる議会与野党合意を受け、トランプ大統領が予算案に署名するとの報道から投資家のリスク選好意欲が強まったことや、米連邦準備制度理事会(FRB)が追加利上げに動きにくくなった事も非鉄相場にプラスに働いている。

このような背景から、ドル高、世界景気の減速懸念、米中通商協議の先行き不透明感が残っているにも関わらず、銅相場は堅調に推移している。

なお1月以降、中国が雑品スクラップ・雑線(銅を含んでいる)の輸入規制を始めたが、国慶節後、銅相場の上げも手伝い、荷動きに回復の兆しが見える。

(非鉄担当 鈴徳 茂木章弘)

 

セメントリサイクル

セメント業界では、石炭価格の上昇や耐火れんがの価格高騰、物流コストの大幅な上昇等により18年度出荷分からトン1000円から1000円以上の値上げに取り組んでいます。引き続き首都圏では東京オリンピック・パラリンピック関連の工事の需要や各地で新幹線関連工事の需要も続いています。セメント協会では18年度の需要想定は4250万トン程度と想定しており、内需、国内販売ともに2年連続のプラスとなる見通しです。セメント産業は様々な産業や自治体から排出される廃棄物・副産物をセメント原燃料として受け入れており、国内セメントの需要が上昇することで引取処理量が増加する可能性もあります。

(セメント担当 太平洋セメント 其原琴美)

 

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