そうだったの?リサイクル

一人ひとりの思いやりがリサイクル施設で働く人を守る!デジカメ・充電式掃除機・電子たばこ…リチウムイオン電池「ごみ」による発火多発中

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電池が入ったごみを捨てる時に、蓋がネジで留められていて、電池を取り出すのに大変な思いをしたことはありますか?そんなとき、電池ケースの蓋を開けるためにドライバーが必要で、ドライバーが見つからなくて捨てることをあきらめてしまったり、もしかしたら電池が入っていることに気づかず、不燃ごみやプラスチックごみとして捨ててしまったりしたこともあったかもしれません。充電式掃除機・電子たばこなど、私たちの生活を支える便利な小型家電が普及した今、電池やバッテリーを抜かずに捨てられたごみによって発生する、リサイクル施設の大規模火災が深刻な問題になっています。

公益財団法人日本容器包装リサイクル協会によると、全国のリサイクル施設での発煙・発火トラブル件数は、2018年度は130件にのぼり、5年間で4倍に増えました。2019年度も8月時点で前年を上回り、過去最悪のペースで発生しています。

さらに、2018年度の発煙・発火トラブルの原因物 内訳を見てみると、6割がリチウムイオン電池等の充電式電池によるものだそうです。

リチウムイオン電池はどんなものに使われているのか

リチウムイオン電池は、1991年に、ソニーが初めて商品化したのが始まりと言われています。これまでに、大幅な小型化と軽量化、耐久性の向上に成功し、携帯電話、ノートPC、携帯ゲーム機、ウェアラブル端末、ドローン、電気自動車など幅広い製品に使われるようになりました。一般社団法人電池工業会によると、国内の生産量は2003年に7.6億個だったのが、2018年には12.9億個に増え、全電池の3割を占めています。

株式会社鈴徳児玉営業所で営業を担当している三浦は

受入れた際に、電池やバッテリーなど、発火の恐れがあるものが無いか、目視で確認していますが、一度に大量に入ってくるプラスチックごみや、使用済み小型家電の一つひとつを確認することは容易ではありません。また、リチウムイオン電池は、燃えやすい有機溶剤を含んでいるため、他の電池に比べて発火する恐れも高いんです。

と言います。

実際にリサイクル施設へ運ばれた電池・バッテリー混入物

▼デジカメ

 

▼ポータブルDVDプレーヤー

▼充電式掃除機

プラスチックに埋もれた電池は発火のリスクが高い上に消火が困難

▼内臓バッテリーが原因で発火した体脂肪計

 

おもちゃや充電式掃除機は、安全上の理由から、電池ケースがネジで留められていることがあります。電子機器のように、プラスチックが多いごみの中で一度発火してしまうと、まわりには燃えやすいプラスチックがあるので、なかなか消火できません。施設が全焼するケースも出てきており、そうなると、ごみの受け入れが出来なくなってしまい、場合によっては事業が継続できなくなることも。爆発や火災によって、従業員が怪我をするリスクも高まります。捨てるときには、つい忘れてしまいがちですが、発火の原因となる電池やバッテリーを外すことによって、自分たちが住む地域のリサイクル工場を守ることにもつながってくるんです。

家電製品に使用されている電池やバッテリーを捨てる方法とは

日常の生活で多く使われている電池には、使い切りタイプの一次電池と、充電して使える二次電池があります。製品とは別にしてごみに出すことは共通ですが、電池の種類や、家庭ごみなのか、事業ごみなのかによって、出し方が変わってきます。電池の出し方について知りたい方は、メーカー又はお住まいの自治体にご確認ください。電池の種類やリサイクルの流れについてもっと詳しく知りたい方は、電池のリサイクルを行っている一般社団法人JBRCのWebサイトでご確認ください。

製品を使用しているときには、電池やバッテリーを意識することは少ないかもしれません。これを機会に、購入する際に使いやすさを考慮するように、ごみを捨てる(リサイクルする)ときには、リサイクルのしやすさを考えてみませんか?

こんなものも!リサイクル施設に入ってくる危険物

▼ガステーブルの中の電池

ガステーブルやカセットコンロには、電池が使用されています。気づかずにごみに出してしまうと、点火される危険があります。廃棄する際には、必ず電池が入っていないか確認しましょう。

▼取外し不可の内蔵バッテリー品

ゲーム機器や充電式掃除機など、バッテリーが内蔵されているため取出しができない製品もあります。その場合は、取出し済みのものとは別にして出しましょう。

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