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これからのプラスチックを考える(後編)

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今回は、使用済み冷蔵庫からプラスチックを回収し、新しい冷蔵庫部品へと再利用する事例をご紹介します。

当グループのフェニックスメタル株式会社(千葉県市原市)は、2001年の「家電リサイクル法」成立時に、指定引取場所・商品化施設の認定を受け、家電リサイクル受託業務をスタートさせました。
冷蔵庫の断熱材フロン回収装置や大規模な保管場所を備え、季節的に入庫量の変動が大きいエアコンや冷蔵庫などの受け入れにも対応しています。

取引企業のパナソニックETソリューションズ株式会社(以下「PETS」)は、リサイクル材を扱う専門商社。家電から家電への資源循環をミッションとしており、フェニックスではパナソニックを含む家電メーカーの使用済み冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコンのリサイクルを受託しています。

なかでも冷蔵庫の場合、500ℓクラスの製品で、およそ80~100㎏の重量があり、その2割をプラスチックが占めます。
トレイ、棚板、給水タンク、水受けなど、プラスチック部品は多岐にわたります。これを1つひとつ手作業で分解して取り出し、同一樹脂に選別、フレーク状に粉砕してPETSに売却します。
PETSではそれを、提携のプラスチック加工業者である大宝工業株式会社に納品、新品の冷蔵庫に使用する部品に再生させています。

マテリアルリサイクルの中でも“最上位”とされるのが、廃プラを同一製品の原料に再利用する「レベルリサイクル(水平リサイクル)」です。
これに対し、同一製品への使用には品質が満たない場合は、より低い品質レベルの製品(たとえば建材やシートなど)に利用する「カスケードリサイクル」が行われます。家電リサイクルの事例は、冷蔵庫(動脈製品)からプラスチックを取り出し(静脈製品)、冷蔵庫用の部品として再利用する(出口製品)というように、同じ製品の中で循環するレベルリサイクルを実現しています。

本コンテンツは広報誌「ecoo23号」より抜粋しています。こちらもご覧ください。

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