パートナー企業研究隊

SDGsを経営に統合させるって?|創業100年を超える老舗企業が取り組む社員全員参加のSDGs経営とは。

2019年05月30日

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みなさんは、SDGsに取り組む担当者になり、具体的にどう進めて良いか悩んだ経験はありませんか?もしかしたら、ある日突然”SDGsを推進する為に企画を考えてくれ”と言われ、今も「SDGs 事例」などの検索でこのページにたどり着いたのかもしれません。

今回ご紹介するのは、パートを含む社員全員参加でSDGs教育を実施し、ボトムアップ型で SDGs経営戦略を策定している大川印刷の取り組みです。

「環境印刷で刷ろうぜ。」で社会的課題に挑戦

大川印刷は、1881年(明治14年)創業で神奈川県横浜市にあるソーシャルプリンティングカンパニーです。なんと、毎年パートを含む社員全員参加でワークショップを実施し、各自の問題意識を全体共有した上でSDGsとの関連付けを行い、課題を解決するプロ ジェクトチームを従業員主体で立ち上げSDGsを推進しているんです。

プロジェクトは、発案者が全社員の前でプレゼンを行い、その場で参加するメンバーを募ります。CSR部門責任者でもある大滝卓良さん曰く、プロジェクトは主体的に行う必要があるので、やりたい人がやる、と言う環境をつくることが大事なのだそうです。発案者が全社員の前で宣言することで、活動する本人も腹がくくれる。この取り組みは、社員自らがSDGsを理解する為に役に立っているそうです。

2018年に活動した7つのプロジェクトの一つ「SDGs Fun to Workプロジェクト」は、自社で働く社員の子供たちに見学に来てもらい、親子でSDGsに関する教育を行ったり、木から紙がどのように作られるのかを分かりやすく伝えるプログラムを作りました。

「SDGs Fun to Workプロジェクト」を立ち上げたのは、2人のお子さんを持つ草間綾さんです。

この活動に参加した子どもたちが、買い物の時にFCSマークを探すようになりました。学校では、まだSDGsに関する教育の機会は少ない。草の根の活動ですが、子供達にSDGsの背景にある問題を伝えて行けるような活動を行なって行きたいと思います。また、この活動を通して、大川印刷で勤務するお母さんもSDGsに関する理解が深まりました。日常業務をこなしているだけではSDGsは”誰かの問題”としか捉えることが出来なかったことが、親子で学ぶ機会を得たことによってストンと腹に落ちたのです。

(プロジェクトのメンバーを募るワークショップでプレゼン中)

草間さんがSDGsに興味を持つようになったのは、ある災害のニュースを不安そうに見ていた子どもたちの姿、と言う原体験がありました。

初めてSDGsのことを耳にした時、2030年までに2度以上気温が上昇すると言われていることにショックを受けました。近年、多くの災害から考えさせられることが多く、子どもたちも不安そうに災害のニュースを見ている。その姿を見ていた時に、ひとりの母親として、SDGsを通して未来のことを真剣に考えていかなければいけないと思ったのです。

(湘南国際村で開催されている植樹祭に定期的に親子で参加)

大川印刷では、2003年からCSRを企業指針として導入し、2017年に SDGsを経営方針の中核に添えました。「ゼロカーボンプリント」に加えて2020年までにごみゼロ工場を達成する活動を推進中。SDGsを推進することによって、社会へ自社の価値をより分かりやすく伝えることができるようになったそうです。

大川印刷のSDGsへの取り組みをもっと知る>>

2018年はSDGs実装元年と言われ、様々企業が取り組むに向けて歩み始めています。一方で、SDGs全体を眺めると途方もない気持ちになる方も多いのではないでしょうか。みなさんは、どのようなアクションを起こしていますか?企業や個人で行なっている取り組みもぜひ教えてくださいね。

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