アップサイクル・プロダクト

スタイリッシュに 主張するエコ。 廃タイヤでつくる一点モノ[SEAL]

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立体的でユニークなデザインのスニーカーやバッグ。
黒光りしているこの素材の正体は、なんと廃タイヤのチューブ!
日本の革職人さんとタッグを組んで、世界に1つだけのスタイリッシュなアイテムをつくり続ける株式会社モンドデザインのブランド「SEAL」。
代表の堀池洋平さんに話を聞きました。

SEALのウェブサイトはこちら>>

 

ないならばつくってしまおう!目指したのは、「カッコいいエコ」

廃材を使った製品は世の中にたくさんあるけれど、ルックスも実用性も申し分ない製品を探すとなると難しいもの。そこで、自分たちがカッコいいと思えて、かつエコロジーな製品をつくろうと、堀池さんたちが10年前に立ち上げたのが「SEAL」です。
あちこち探し回った末に見つけた素材は、古いタイヤチューブ。

「使い込まれた廃タイヤのチューブにはヴィンテージジーンズのような味わいがあって、防水性も高い。バッグや靴にしたら、きっといいものができると思いました」

現在、廃タイヤの大部分は〝サーマルリサイクル(焼却する際に発生する熱をエネルギーとして利用するリサイクル方法)〞されていますが、そのまま加工すればCO2削減にも役立ちそうです。

素材とデザイン、さらに職人の技が融合してできるSEALの製品

「国内の廃タイヤは残念ながら流通量が少なく、原料の多くは海外から調達しています。中でもタイは、日本などから中古車が流れるので、廃タイヤがたくさん集まる場所なのです」

現地で、チューブのパンク跡やひび割れなどの選別をしたあと、大まかに裁断して日本に運びます。タイヤチューブは湾曲していて、一筋縄ではいかない素材。その立体感をどう生かすかが、堀池さんらデザイナーの腕の見せどころです。そして実際に仕上げるのは、熟練した日本の革職人たち。タイヤチューブを扱うこと自体お互いに初めてで、最初は試行錯誤の連続だったそう。

「革と違って糊がつかないなど、タイヤチューブ特有の問題が山積み。でも何度も話し合いを重ね、きめ細やかに作業してくれるのは、日本の職人さんならではですね」

〝廃タイヤだからいい〞ではダメ。大切なのは製品として魅力があること

大人気でリピーターが多いというスニーカーは、おしゃれなデザインに加え、防水性やメンテナンスの手軽さも魅力。汚れは布で拭けば落ちるし、タイヤ用のツヤ出しクリーナーで磨くと黒々とした光沢が楽しめるというのもユニークです。

「タイヤのリサイクルだからいい、というのではなく、製品としてのクオリティの高さには常にこだわっていきたいですね」

社会貢献に役立つモノづくりのために、今後はタイヤに続くさらに面白い廃材も探していきたいと話す堀池さんです。

 

(本記事は弊社広報誌「ecoo20」より転載)

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